コミケに受かった!
2023.11.17
今年末に開催される冬コミ、C103のサークル参加枠に当選しました! 配置されたのは土曜 東フ16a です。サークル名は「無定見ゾーン」。Webカタログのページはこちら。
カタログに書いた通り、『バイオハザード VILLAGE』(ナンバリングタイトル8)の敵キャラ、ドナ・ベネヴィエントにまつわる漫画を持っていきたいです。私は今年の頭に遅まきながらこのゲームをプレイして、彼女とその住まいに魅了されました。「バイオ史上最恐」と名高い彼女の住まい「ベネヴィエント邸」を讃える長々しい文章をnoteに書いたりもしたので、気が向いた方はお茶請けにでも読んでください。
Webカタログの詳細情報の項目に書いた通り、「Twitterに上げた漫画を手直し・再録した本文20ページのものと、新しい本文60ページのもの、計2冊を用意するのが目標です」とは書きましたが……正直不安です。
コミケに出ることを目標にドナの漫画を描いてきたので、当選できてとっても嬉しい! ですが私はコミケどころか同人誌即売会自体初参加で、一般参加ですら数回しか行ったことがありません。絶対に何かしくじります。恐怖です。
【内容について】
新しい60ページの漫画は、ドナが貴族入りをした際のあれそれを描いたもので、再録の20ページ漫画とは時系列的に矛盾する箇所があります。ご容赦ください。ミランダもドミトもモローも出てきますが、ドナ・アンジー以外で出番が多いのはハイゼンベルクです。ドナとハイゼンの間にいわゆるカップリング要素は無いつもりですが、この二人の諍いや交流が物語の主軸になっているので、気になる方はご注意ください。ハイゼンベルクは不躾かつ頭が良いので、物語の牽引役としてすっごく頼りになるんですよね。
備忘録を兼ねて書いていた申込時(8/12)の日記が残っていたので載せます。
0812
今年末に開催される冬のコミケ、C103の申し込みを済ませた。同人誌即売会にサークル参加するのは初めてだ。一般参加もほとんどしたことが無い。
同人誌即売会初参加に携えるのは『バイオハザードVILLAGE』の敵中ボス、ドナ・ベネヴィエント嬢に関する漫画だ。うわーとなって気付いたらできていたみたいな漫画で、もう9割方描いてある。モノクロ漫画原稿なので、サークルカットもモノクロで描いた。可愛く描けたと思う。
フォームを埋める行為が苦手なので少しくらくらしたが、なんとか入力した。置く本のタイトルと、サイズ、発行予定部数、ページ数、価格を訊かれた。みんな開催4ヶ月半前の時点でこんなに色々決まっているものなのだろうか? よく聞くのは「同人誌即売会申込みとは"退路を断つ"ことであり、究極の酔狂であり自発的かつ個人的な行為である同人誌制作に”締め切り”を設定することによって強制力を発生させる装置なのだ」というような話だ。つまり申し込んでから奮起して描くよという人も結構いるはずだ。
私は今回、ネームが切り終わったくらいのタイミングで参加を決めたので、そういった背水の陣で怒涛の原稿をするようなエネルギッシュな状態には無い。タイトルはとりあえず決まっていて、サイズも想定した上で作画をしていたのでこのふたつは問題無い。
一方ほとんど考えていなかったのは発行部数のことだ。1000とか刷るのは破産を招く自殺行為だが、20では少なすぎる気がするし、印刷代も高くなりそうだな……と考えて、ひとまず100と打った。100? 100も売れるか?? 私が描いた漫画はかなり良い漫画だが、Twitterフォロワーはすごく多いってほどでもないし、『バイオハザード』シリーズは超有名ゲームではあれど、私が描いたのは2021年5月に発売したタイトルのいち中ボスのお話である。『バイオ』はどちらかというと海外ファンが多い印象だし、日本語で描かれた漫画を買ってくれる日本語可読者の人口ってどのくらいなんだろう? その中でイベントに参加してくれるファンは何人ほどなのだろう? その中で”この漫画を”購入してくれるのは何人ほどなのだろう? まるで掴めない。20部でも多い気がしてきた。そもそもバイオ二次創作で何がメジャーなのかも不勉強でよくわからない。タイラント×レオンとか売れそう? すべてが謎だ。
まるで自分の手札を見ないままポーカーテーブルにベットするみたいだ。経験豊富な参加者さんなら、自分の手札がワンペアかとかフルハウスかとか把握して、テーブル全体の状況を加味してベットができるのだろう。でもまぁ、いいや。何につけても暗中模索の過程はあるものだし、私はそういう新たな領域に乗り出して不確定な状況をうろうろすることを過剰に避けてきた。今回はフォールドしない。私は目隠しポーカーをプレイする。在庫をどっさり抱えたりしても勉強料だ。
それにしても、膨大な情報のやり取りや金銭の取引が発生する巨大なイベントを開催するためのマンパワーとテクノロジーに圧倒される。こんなものすごいことが工夫と改良を経て何十年も行われているなんて! 感動すると同時に、そういった大きな仕事に貢献する力を欠いた自分の不甲斐なさを感じる。
何にせよ、当選できるかはわからない。発表までぼんやりする。
冬コミ参加までにすべきこと。
□キャリーケースを買う
□名刺作り
そして私はマジで3ヶ月ぼんやりしていたわけです。名刺も作ってないし、キャリーケースも買っていません。ぎりぎりこのサイトを作れたという状態です。20ページ漫画の手直しも、60ページ漫画の最終研磨も終わっていません。印刷所も決めていないし、コミケを巡る同人誌の流通や通販の手続きにどんなルールがあるのかもわかりません。恐怖です。応援してください。
何も分からず不安ですが、何も分からなさを楽しみながら参加にこぎつけられるよう頑張ります! 乞うご期待!